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日記:大型台風の夜
参った。
久しぶりの大型台風、6号。
(カーヌン:タイが提案した名称、パラミツという果物の名前。今知った)
ここまで強烈で、長い付き合いをする台風だとは。
正直、舐めていた。余裕かましてた。
7月31日、店で月末締めと台風対策をして早じまい。
8月1日、予定通りの店休日。本格的に風が強くなり「台風来るぞ」という雰囲気が漂う。でもまだ余裕。
8月2日~8月3日未明、眠れないほどの轟音・振動が自宅の屋根・壁を揺らす。ここ数年体験しなかった強烈さ。目に見えない怪物が大暴れしているような「家があって本当によかった」と実感するような暴風雨が延々と続く。
さらに、8月1日夜から自宅・店舗共に停電。べとべと湿気で不快指数が爆上り。うちわを改良するなど、DIY精神旺盛な両親のおかげで工夫してやり過ごす。気温が低いので何とか耐えられたけど、子どもや年配の方がいる家庭はかなり厳しいはず。
玄関の防災バッグから非常灯やラジオを取り出して使用。今年、念のためにと準備しておいてよかった。水も6リットルある。何とかなりそう。
しかし、電気がなければ音楽も動画も見られない。好きなラジオ番組は県外だから聞けない。
ならばやることは読書、しかない。
こちとら本屋、望むところだ。
自店で開催する読書会の課題図書、山川方夫とその関連本。
ユリイカのバックナンバー(吉本ばなな、中国幻想奇譚、星野道夫)。
先日「妹背山婦女庭訓」をテレビで見たので、橋本治『浄瑠璃を読もう』再読。自分の核に橋本治が居ることを再確認(人生n度目)
そうだ、来年の大河に合わせて「源氏物語」を読む企画でもやろうか、誰の現代語訳で読むべきか、橋本源氏も改めて通しで読もうか、などなどぐるぐる考えているうち、いつの間にか寝る。
台風の夜は、自分を振り返ることが多い。気がする。
8月2日夜、自宅の電気が復旧。雨風落ち着いたタイミングで店舗にあった無事な食材等々を移動させ、ホッと一息。
しかし、店舗周辺はいまだに復旧せず(8月3日夜)。信号点かず、スーパー・飲食店もほぼ店休。うちも電気が付くまで再開は難しい。トホホ。
沖縄県内20万件以上が停電したそう。沖縄電力の方々も本当に大変だ。
そして、去ったはずの6号、折り返し運転でまた週末やってくるらしい…。
いつになれば再開できるのやら…困った困った。
厳しい夏は始まったばかり。